青汁に含まれるビタミンKとワルファリン

青汁にはビタミンKが含まれていますが、実はこのビタミンがワルファリンという薬と相性が良くないのです。
ビタミンKとワルファリンの効果、なぜ相性が良くないのかについて、説明していきましょう。

ビタミンKの働きは?

ビタミンKは脂溶性ビタミンの一種で、骨粗鬆症や動脈硬化を防いでくれるなど、さまざまな働きがあります。
そのうちのひとつに、血液が固まるのを促す働きもあるのです。
けがをしたときには傷口から血が出てきますが、しばらくすると収まります。
血液を凝固させるためにはタンパク質が必要ですが、そのタンパク質の多くは生成にビタミンKが必要となります。
もしビタミンKが不足していると、血が止まりにくくなってしまいます。

ワルファリンの効果は?

これに対し、ワルファリンは血液を固まりにくくする薬です。
脳梗塞や心筋梗塞など、血管に血栓ができる病気は、再発しやすいとされています。
心房細動をはじめとする心臓や血管の問題が、血栓を作る原因となっているためです。
血栓を作らないために、血液を固まりにくくしているのです。
この凝固防止のために、生成にビタミンKが必要になるタンパク質の働きを抑えてしまうのが問題になってきます。
青汁によってビタミンKを摂取すると、血液凝固のためのタンパク質を増やし、ワルファリンの効果が低下してしまうのです。
これがビタミンKとワルファリンとの相性が良くない理由です。

すべての青汁がダメというわけではない

ただ、すべての青汁がワルファリンと相性が悪いというわけではありません。
青汁の三大原料でいえば、100グラム当たりのビタミンK含有量は明日葉500マイクログラム、大麦若葉370マイクログラム、ケール210マイクログラムとかなり開きがあります。
三大原料以外にもモロヘイヤ、小松菜、ほうれん草など、ビタミンKを多く含んでいる原料があります。
青汁の原料は製品によって違いがあるため、ビタミンKの含有量にも大きな違いがあります。
もしあなたがワルファリンを服用しているのなら、ビタミンKの含有量が多くない製品を選びましょう。